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太平寰于記樂史 太平寰于記
【たいへいかんうき】
宋の樂史の編。中国国全土、及び隣接諸外国の地理・文化・歴史的沿革を総合的に記した地理書。河南・関西・河東・河北・劍南西・劍南東・江南東・江南西・淮南・山南西・山南東・隴右・嶺南の十三道と四夷の順序で、その各道所属の府州ごとの沿革・県数・境・戸数・産物・豪族・名家・人物を述べ、さらに各県ごとの山水・湖沼・寺観・古迹を詳らかにし、陵墓には故人の略伝まで付している。現行本は、200巻のうち8巻が欠けているが、そのうち5巻余りは我が国の宮内庁図書寮所蔵の宋刊本に残存している。現在のところ標点本はなく文海出版社等の影印本を利用するしかない(「古逸叢書」に影印された宋本を付録としている)。
制作・著作:澁澤 尚 / 秋山 陽一郎
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