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考工記 【こうこうき】 |
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古代の車・兵器・楽器等の製作、宮室造営の技術が説かれている書。今『周禮』冬官に当てられているが、実は前漢武帝の頃、河間獻王が『周禮』を献呈する際に亡佚していた冬官を補ったもの。戦国期齊において書かれたともいわれる。中国最古の技術書として貴重な文献であり、清朝考証学が興るに及んで、阮元・江永・戴震らによって盛んに研究された。中でも戴震の「考工記圖」は著名で、「皇清經解」に収められる外、『戴震全集』(全5冊・清華大學出版社)、『戴震全書』(全7冊・黄山書社)で標点されている。総合的解説書としては、「中華文化要籍導讀叢書」の聞人軍『考工記導讀』(巴蜀書社)がよく、同著者による『考工記譯注』(上海古籍出版社)が、「中國古代科技名著譯注叢書」として出されている。『考工記』はその性格から正文のみによる理解が極めて困難であるが、同書には豊富な図版が挿入されており理解しやすい。賀業鉅『考工記營國制度研究』(中國建築工業出版社)も参照のこと。 | ||||
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