Top - 工具書提要 - 集部・詩話類
詩品鍾嶸 詩品
【しひん】
梁の鍾嶸が著した詩の評論書。古詩十九首、及び漢より梁までの詩人122人の五言詩を、上・中・下の三品に分けて品評を加えている。三品それぞれに序が付いており、約40人の詩人については先ずここで批評しているので、本文に劣らず重要な部分である。本書は詩論書の先駆けであり、『文心雕龍』とともに、中国文学評論史の上で最も重要な位置を占めている。上海古籍出版社「中國古典文學叢書」の曹旭『詩品集注』が利用しやすい。また、高木正一『鍾嶸詩品』(東海大學出版會)も参考になる。
制作・著作:澁澤 尚 / 秋山 陽一郎
All Rights Reserved to H.Shibusawa & Y.Akiyama since 1999.