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目録學發微余嘉錫 目録學發微
【もくろくがくはつび】
近人余嘉錫の著。中国古代の書籍文献目録を研究する「目録学」について解説した著。大学者の簡にして要を得た説明により、「目録学」の大綱が理解できるようになっている。1963年に中華書局から刊行された。現在、その影印が藝文印書館から出ているが、脱誤があるので、1991年に巴蜀書社が増訂して新たに活字を組み直したものの方がよい。また、同じ著者による『古書通例』(上海古籍出版社)も参照したい。

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 「歴代目録分類区分表」(過立齋)
 (※姚名達『中國目録學史』(臺灣商務印書館)の表を補訂したもの。

□補足
 目録学の概説書は数あるが、以上のほかでは姚名達『中國目録學史』(臺灣商務印書館、中國文化史叢書)が比較的完備されたものとして定番である。日本のものでは内藤湖南『支那目録學史』(筑摩書房『内藤湖南全集』第12巻所収)、武内義雄『支那學研究法』(岩波書店。のち角川書店『武内義雄全集』第9巻所収)、倉石武四郎『目録學』(汲古書院、東洋學文獻センター叢刊)、清水茂『中國目録學』(筑摩書房)があるが、内藤湖南・武内義雄両氏のものが簡便かつ各々の優れた見識が随所に盛り込まれていて出色である。猶、本文でも紹介されている『古書通例』(旧版である単行本は今となっては入手困難だが、2001年に『目録學發微』と合本されて『余嘉錫説文獻學』(よかしゃくせつぶんけんがく、簡体字、上海古籍出版社)として復活した)は主として古代を対象としているが、特に漢以前の文献を扱う者には目録学とは関係なく必読の書であると齋主からも特に推薦しておきたい。

'02,1,30、齋主補足)

制作・著作:澁澤 尚 / 秋山 陽一郎
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