7月9日、江蘇省連雲港雙龍村の漢墓出土の木棺から保存状態の極めて良好な前漢中〜後期頃の女性の湿屍(ミイラ)が出土した模様。同墓からはこれに前後して、竹笥
(※写真を見る限りは竹「笥」(竹を編んで作った箱。副葬品を収納する)ではなく竹「筒」か?)や方形の漆盒、銅鏡や新品同様の櫛、「衣物疏」木牘(遣策―つまり副葬品目録?)などが発見されている模様(
公開写真)。漢代ではこれまでのところ、湖南省長沙馬王堆1号漢墓より発見された前漢文帝期の
軑侯(たいこう)夫人(女性)と、湖北省江陵鳳凰山168号漢墓から発見された同じ文帝期の爵五大夫(※二十等爵の第九位の爵)クラスの「隧」という名の男性湿屍の2例あったが、これが3例目となる。(7/18改訂)