先日報告された湘西龍山里耶の古井戸から出土した、約20,000枚にも及ぶ秦代の簡牘について、25日、湖南省考古研究所が既に保存処理を完了した2000枚の簡牘を、一部の専門家に披露し、「出鐵銅八十四斤」「收谷一斗三升」「遷陵以郵行洞庭」「洞庭郡」「貲贖」「責」など、幾つかの簡牘の内容が新たに明らかにされた。中には「快行」という語もあり、早くも秦代に速達があったのだろうかという説(呉榮曾氏)も出されたという。この湘西秦簡は、秦の始皇帝から二世皇帝頃の地方行政文書のようで、いわゆる諸子百家の書や経書といった文献類が出てくる可能性は低そうだ。
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