今月初頭に、米ハーバード大学法科大学院のJonathan Zittrain及びBenjamin Edelman両氏が行っている、中国におけるネットフィルタリング(閲覧規制)に関するリアルタイム調査("Real-Time
Testing of Internet Filtering in China")の中で、大手検索エンジンのGoogleがアクセス禁止になっていることが判明したが、今月8日頃から、Googleにアクセスしようとすると、強制的に中国系のポータルサイトや検索エンジンに飛ばされてしまうという現象が起きるようになったという。更に10日には、やはり大手検索エンジンのAltaVistaも閲覧禁止になったことが明らかになり、欧米を中心に中国当局に対する批判がにわかに高まってきた。Googleアクセス時の転送先の一つである北京大学の「天网捜索」のトップページには現在、
「用户访问Google的时候,可能被转向到天网搜索或国内其他搜索引フ,这不是天网搜索造成的,也不是天网搜索希望看到的,请广大网友谅解」
(大意:Googleアクセス時に天网捜索ないしは他の検索エンジンに転送されてしまうという事が起こっていますが、これは天网捜索の作為ではありません。どうかご理解下さい。)
という断り書きが掲載されており、こうした処置は転送先に対しては何の事前通告もなしに行われている模様。
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