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【2002/11/29】 山東省の前漢初期呂氏の墓付近より兵馬俑出土

文匯報筋。山東省済南の洛庄漢墓付近より兵馬俑10体が発見された。出土したのは長さ40cmほどの彩色騎兵俑で、破砕こそしているが、馬上に兵が跨っている形跡がはっきり認められ、所々に朱い色が付着している。27日に文匯報が報じたところによれば、今回出土した兵馬俑坑は、その規模の確定・兵馬俑の彩色の保存対策・発掘のための手続などの諸事情から、暫時発掘作業を停止する見通しだという。

洛庄漢墓は19基の大型の編鐘や「呂大官印」などが出土した前漢初期の呂の肅王・呂台(りょい)の墓とされる。呂台は呂后(高祖の皇后)の兄の子に当たり、呂后元年(前186)に呂王に封じられたが翌二年(前185)に薨じた。同時期の出土物として、湖北省江陵張家山漢墓より呂后二年の時のものとされる漢の律令(通称「二年律令」)が出土しており、洛庄漢墓や今回発見された兵馬俑などと共に呂氏専権時期の貴重な資料となることが期待される。

【情報筋:中文版(附写真)/日文版】【洛庄漢墓関連記事
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制作・著作:秋山 陽一郎
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