主な特徴 - Feature
フリーの手書き風フォント
Y.Oz Font は TTEdit や OTEdit によって制作された、Y.Oz 氏の手になるフリーの手書き風フォントです。フォーマットは TrueTypeFont(ttf)/ OpenTypeFont(otf)/ TrueTypeCollection(ttc)の3種類、書体もペン字風のもの(ペン字風のものは、さらに標準版・あんちっく仮名版・新かな版の3種類あります)と毛筆風のものの2種類から選べますが、やはり標準版の ttf もしくは otf がデザイン的にもいちばん使いやすい感じがします(この辺りはあくまで主観ですが..)。手書き風フォントらしい暖かみがあるだけでなく、各グリフが手書き風フォントにしてはかなり整っていて、かなり幅広い場面で利用できるはずです。縦書き文書で利用してもほとんど表示が崩れない点も◎です。
JIS X0213:2004 の第3・第4水準 / Adobe Japan 1-5 にも対応
Y.Oz Font 最大の特徴は何といっても JIS X0213:2004 や Adobe Japan 1-5 に対応している点でしょう。JIS X0213:2004 に収録されている字なら、Unicode の拡張漢字領域( CJK Extension A / B )に入っている第3・第4水準の漢字も利用できます。OTF版の方は Adobe Japan 1-5 にも対応とのことで、多様な異体字をも扱うことができます。(TTF版の方も、外字として実装することで Adobe Japan 1-5 相当の文字を利用できるようにしているようです。)ちゃんと確認したわけではありませんが、最近の Mac OS X 10.3 に同梱されているヒラギノフォントとほぼ同等ということになります。
Windows版 ATOK16 の文字パレットで見た CJK Extension A 漢字。Extension A のすべての文字が実装されているわけではないが、JIS X0213:2004 の漢字は網羅されている。
ダイナフォントのような廉価フォントもありますが、ヒラギノやモリサワなど高品質フォントの多くが 3万円以上もしているように、一般的にフォントというのは、本来 多大な労力とコストを要するものです。これだけの質と量(約20,000字)をあわせもった漢字を実装したフォントがフリーで利用できるというのは非常にありがたいですね。