・ Firefox News Log 2002, 8~

・ Firefox 1000万 ダウンロード。シェア拡大中。

[2004,12,12]

Firefox 10,000,000 downloads. Nov.9 - Dec.11

Spread Firefox ! によれば、Firefox の通算ダウンロード数が日本時間の12日未明で1000万を超えた模様。Mozilla Foundation の当初の目標よりも遅いペースながら、1.0 公開からほぼ1ヶ月での達成となった。

また先月下旬の報道によれば、独占状態が続いていた Internet Explorer( 以下、IE )のシェアがついに 90% を割り込んだという。この Firefox の急激な躍進には異論も出ているが、現在のところ、Firefox のユーザー層には幾つかの点において偏重傾向が見られ(たとえば Firefox ユーザーの多くはプライベート用に利用しており、企業内ではいまだに IE が根強い。また個人ユーザーでも比較的セキュリティに関する意識の高いユーザーが Firefox に移行する傾向にあるらしい)、したがって Firefox ユーザーの閲覧するページにも一定の偏りがあるものと思われる。つまり、サンプルの取り方によってシェアが大きく変動してしまう訳だ。

■ OneStat.com ブラウザシェア調査
2004, 5,282004,11,22
1.Microsoft IE 6.069.3%1.Microsoft IE 6.080.95%
2.Microsoft IE 5.512.9%2.Microsoft IE 5.04.18%
3.Microsoft IE 5.010.8%3.Microsoft IE 5.53.66%
4.Mozilla2.1%4.Mozilla Firefox 0.12.79%
5.Opera 7.01.02%5.Mozilla 1.x2.77%
6.Microsoft IE 4.00.6%6.Mozilla Firefox 1.01.79%
7.Safari0.71%7.Opera 7.x1.29%

ちなみに 12/5 ~ 12/12 の一週間における拙齋の訪問者では、IE 6.0 が 12,633ヒット(63.7%)、Firefox(Win + Mac)が 1,666ヒット(8.4%)、IE 5.5 が 1,063ヒット(5.4%)、IE 5.0+ が 692ヒット(3.5%)、Netscape 6 / 7 が 631件(3.2%)、Safari が 505ヒット(2.5%)、Opera(Win + Mac)が 335ヒット(1.7%)、Mozilla(Win + Linux)が 86ヒット(0.4%)となっている。Firefox や Safari のシェアが若干多めなのは、拙齋に Firefox や Mac ユーザー向けのコンテンツを用意しているのが要因と思われる。(これらは GoogleBot などのサーチエンジン ロボットのヒットも含めたシェアになっているため、実質的なシェアはこの数字よりも若干大きくなる。なお上記の統計において、ページビューではなく、画像などの閲覧件数も含めたヒット数をベースにしているのは、特に恣意的な理由によるものではなく、単純に齋主のデータ加工上の手抜きである。)

・ Firefox 1.0 正式版、リリース

[2004,11,9]

Firefox 1.0 正式版、リリース

Firefox 1.0 リリース!


齋主推薦
Firefox用プラグインリスト

・ Mozilla が Phoenixベースに転換、高速・軽量化へ

[2003, 4, 8]

4/3に Mozilla.org が発表した新しい開発ロードマップによれば、今後、Mozilla は軽量化・高速化を図って Phoenix ベースのブラウザへと移行することになった。ブラウザシェアでは依然 IE の独壇場だが、今年1月にMac用の高速ブラウザとしてApple社より Safari がリリースされて話題になったばかりで、高機能だが動作の重い IE と、軽量・高速な Safari・Opera・新生Mozillaという構図が浮かび上がりつつある。因みに Mozilla 1.4 は5/21、同 1.5 は8/20のリリース予定という。(*実際はこれより若干遅れるものと思われる。因みに 1.4a(アルファ版)は昨日(4/6)公開された。まだ評価版の段階なので導入は自己責任で。) なお Phoenix については、下記記事を参照されたい。

ところで肝心の Phoenix だが、法的理由により近日中に名称を変更するとのこと。既に数ヶ月前から mozillaZine の Phoenix Forum では、"Suzaku"やら "Thunderbird" やら様々な新名称の提案が行われてきた。

・ Phoenix 0.5 に中文版登場

[2003, 3, 2]

先日、Netscape 7.02 がリリースされたことを受けて久々に Mozilla.org を覗いたところ、Phoenix v0.5 に数カ国語の版が公開されていた。公開されているのは、これまでの英語版に加えて、簡体字中国語・繁体字中国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポーランド語・(アルゼンチン)スペイン語の7カ国語版。但し、イタリア語版は目下 Windows版のみでLinux版は公開していない。

簡体字中文版 Phoenix 0.5 スクリーンショットメニューは全て簡体字中国語表記。GB18030にも対応していて、Webページ表示用フォントには"SimSun(Founder Extended)"(*中文ロケールでは「宋体(方正超大字庫)」)も選択可能

早速、手元の環境(SP1導入済 Windows XP Profesional)に簡体字中国語版(6.4MB)をダウンロードして導入してみたところ、Windowsの言語ロケールを中国語に切り替えることなく、日本語ロケールのままで正常に動作した。勿論、メニューも中国語で表示されている(下掲スクリーンショット参照)。但し、ツールバーの検索欄(*上掲スクリーンショット右上に"superstar reader"と入力されているテキストボックス部)からの2byte(全角)文字を含む文字列の検索には未だ対応していないようだ(Webページ上で普通に2byte文字を入力・検索する分には全く問題ない)。(2004,12,12: この問題は Firefox では既に解消されている。)

簡体字中文版 Phoenix 0.5 ダウンロードマネージャー
ダウンロード・マネージャなども中国語表示される。

・ Mozillaベースの高速ブラウザPhoenix、早くもv0.4公開

[2002,10,30]

The Mozilla Organization は28日、 Mozillaベースの高速インターネットブラウザPhoenix 0.4を公開した。v0.1の公開からひと月で早くも3回目のバージョンアップである。既にツールバーのカスタマイズなど幾つかの新機能や機能強化、バグフィックスを行っているが、v0.4ではそれらに加えて新たにテーマ(スキン)に対応した。現在数種類のテーマが"Phoenix Theme Zone"にて公開されている。猶、リリースノートによれば、v0.4では幾つかの仕様が変更されたらしく、旧バージョンからのアップグレードには、上書きではなく、旧ファイル群を一旦フォルダごと全て削除した後に、新たにPhoenixフォルダを設置すること、また新規にプロファイルを作成することなどを必須事項として注意している。(詳細はリリースノート参照。)猶、起動時間・ページ読込速度・ダウンロード速度は共に堅調で、特に速度の低下などは実感として見受けられない。

J.Schellen氏作"Pinball"スキン導入時のPhoenix 0.4の外観。10/31時点では、このほかに5種類のテーマが公開されている。MozillaやNN7+に代わって動作確認用に使用するはずの Phoenixが、最近ではすっかり馴染んでしまった。この軽快さと馴染みやすさを持続することができれば、将来性は充分期待できる。

・ Mozillaベース、速度重視のPhoenix v0.1発表

[2002,10, 8]

Mozilla.orgは先月23日、Mozillaをベースにしたパフォーマンス重視のインターネット・ブラウザ"Phoenix"(バージョン0.1)を発表した。既に公開されているMozilla 1.1やNetscape7に比べて、起動時間やページの読込が倍近く高速化されているという。

Phoenix 0.1 スクリーンショット


Phoenix 0.1の画面(左)。開発途上ということもあり、NetscapeやMozillaに比べて見た目は簡素だが、Mozillaベースということもあって、中身はなかなか高機能。Mozillaの贅肉を徹底的に削ぎ落とした結果なのか、起動時間は予想以上に早い。

英語版しか公開されていないものの、日本語ページの表示も全く問題ない。S-JISページにUnicode10進数タグを埋め込んでJIS外漢字を表示するという当サイトお馴染みの手法にもしっかり対応している(下)。

Unicode 漢字が表示できている様子

Phoenix 0.1 の設定画面

設定画面(右)。一見して分かるように設定項目もNetscapeやMozillaに比べて大幅に削減されており、ほぼ必要最低限の項目のみとなっている。にも関わらず、日本語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語といった東アジア言語の文字の表示は、UTF-8などと共に削られることなくサポートされており、ほとんど不自由さを感じさせない。

Mozilla 1.1で新たに追加された選択範囲HTMLソース表示機能も搭載されている(下記記事参照)。表示方法はMozillaと全く同じ。ソースを見たい箇所を範囲指定して、その上で右クリック後、[View Selection Source]をクリックする。

View source の画面

目下、Windows版とLinux版が公開されており、手元のWindows XPでも軽快に動作中。(※その後、10月4日にツールバー周りやオートコンプリート機能などが強化されたv0.2がリリースされているが、リリースノートによれば早くも10月8日にv0.3の公開を予定しているという。ダウンロードサイズはWindows版で7.4MB、Linux版で9.8MB。猶、当レポートはv0.1を元にして書いている。)

・ Mozilla 1.1 / Netscape7 相次いでリリース

[2002, 8, 31]

Mozilla org.が26日、Mozilla v1.1を公開した。主な新機能と改良点は、選択部位のHTMLソースの表示と、CSS/DHTMLといった表示面の改善など。また29日には、 Preview Releaseの状態だった Netscape7 の正式版がようやくリリースされた。Mozilla 1.1の選択箇所のソース表示機能は未だ実装していないが、従来のウィンドウ型からタブブラウザ型に転換したほか、ダウンロード・マネージャーと呼ばれる複数ファイルのダウンロードを管理する機能や、レジューム機能のサポート、その他、印刷まわりやブックマークまわりが強化されている。先日、シェアが 3.4%まで下落したと報道されたばかりのNetscapeだが、"7"の投入で果たしてどこまで巻き返すことができるか。MS独禁法訴訟の和解案に準拠したミドルウェア(Webブラウザ等)コントロール機能を搭載した、近日公開予定のWindows XP SP1は追い風になるか、それとも期待外れに終わるか。